フラット革命 - 佐々木俊尚

読書初心者が勝手に評価

フラット革命

フラット革命

★★★☆☆
1章は「メディアとインターネットの溝」についてで、この辺りは面白いかもと思ってた。
2章は「ネット依存症」で 3章は「mixi」でもう、あぁ・・・定番ですよね・・・という感じ。
4章は「ネットと政治、公共性」について

全体的に「記者」が書くものは正しくて、「Net」は嘘が多いという論調に感じた。記者は実名でやってるってのを強調したいっぽいけど、ホントどれだけ実名でやってんのかな。「XXX新聞」「XXX雑誌」と「はてなid:xxxx」はたいして変わらんと思う。
ニュースサイトや新聞のサイト見てみたけど「XXX新聞」としか書いなくて実名書いてるとこって少ない。これはどういう事かな。
一部の「実名で blog 書いてる人」と、一部の「実名で記事書いてる人」。何が違うのかな?責任?お金?

一番しっくり来なかったのはここ。
ipod shuffle のパクリ商品とも言え、かつ機能が上回る「スーパーシャッフル」が発売される事が発表されたが、後日 blog で「発売されません。ただの釣りでのようです。」と書かれるやいなや「売名行為だー」と Net 上で問題になった。これに対して「これは誤報だったのだけどみんな踊らされてしまった。Net は嘘が多いから気をつけよう」というあたり。ほんと「アァーーーー!!」と思う。じゃあ、各マスコミやメディアが報道すりゃいいじゃんと。したんですか?と。そのとき誤報かどうかを調べた上で言ってんですか?と。
片方の印象を下げて片方が上に見せる論調は良くない。

各メディアだって嘘書いても盛り上がって売れたらOKで、その後の訂正記事とかどうなったかなんて書かないよね。
それに比べれば Net は嘘もあるかもしれないけど、その気になれば背景から原因、経過とその後までフォローできる可能性が十分ある。加えて議論や意見交換をすることができるのは大きい。

利用者が鵜呑みにせず、いろいろな情報が各自が判断してチョイスしていけって事になるんだけど(当たり前のことなんだけど)、今後より力を付けてくるのは確実だけど「嘘が多い」と言われる Net を選ぶのか 、一方的に報道するメディアを選ぶのか。どうなっていくんだろうね。


というのを4章前半まで読んでメモがてら書いていたのだけど、4章の後半でそれらについてちゃんと述べられていた orz
この本は最後までちゃんと読みましょう(^^;