真夜中の五分前 - 本多孝好

読書初心者が勝手に評価

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)

★★★☆☆
真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)

★★★☆☆
恋人を交通事故で亡くした主人公だがそれほど悲しみを感じず、新しい女性に出会い別れる事を繰り返す。そして「かすみ」と出会う。彼女には人類の歴史が3回繰り返してようやく一回起こるぐらいの確率という全く同じ遺伝子を持つ双子の妹「ゆかり」がいた。髪型ぐらいでしか区別できない双子はお互いの日常をしゃべり合うことで知識と経験までも同化しつつあった。そこに居るのは「かすみ」なのか?「ゆかり」なのか?戸惑いながらも惹かれていく主人公。そして急展開の side-B へ続く。

side-A が読み終わる頃に side-B は「ゆかり」視点のお話だとばっかり思っていたが違ったし(ある意味そうなんかもしれんが)、いろんな刷り込みで読者の思考を誘導して期待を裏切るという感じだった。
sid-A を途中まで読んであぁ、単なる恋愛本かぁと思っちゃった人はそこで止めないでちゃんと side-B まで読んでくだせぇ。

side-A と side-B の2冊に別れるものの厚くないし非常に読みやすいので読書初心者にはお勧めです。