さよならアメリカ - 樋口直哉
- 作者: 樋口直哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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「SAYONARA アメリカ」と書いてある割としっかりした生地の紙袋をかぶって生活する主人公。もちろん外に出るときも紙袋をかぶる。すると、誰も目を合わせようとしないどころか誰も気にとめようともしない。それは危険な臭いがしすぎてるからだろうと思うが、話しかけてきた人物が二人いる。弟と名乗る人物と、放火犯と思われる袋をかぶった謎の女。
二人は主人公の家に勝手にやってきて生活を始めるんだけど・・・なにか特別な事があるわけでもなく、弟は持ってきた PC でネットしてるばかりし、女は主人公と同じように袋をかぶったままご飯を作って食べている。
最後は精神病の病院みたいなところにぶちこまれてるし、たぶん二人とも主人公の妄想なんだろうなぁと思うけど、最後まであいまいなまま終わってしまったので何が言いたかったのはよく分からない・・・。
エヴァンゲリオンでいう AT フィールドみたいな役割を袋がしてんのかな。心の壁みたいな。袋を取り去ったところでバンザーイみたいな展開でもないし。